白髪染めによる頭皮への影響と対策

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肌が敏感でスキンケア商品などでもすぐにかぶれてしまう方は、髪を染める前に、白髪染めによる頭皮への影響を確認しておきましょう。髪に色を付ける場合薬剤を使用し、どうしても頭皮への悪影響が出てしまう恐れがあるのです。肌が弱い方や、安全性にこだわる方にとっては見逃すことはできませんから、正しい情報を確認しておくようにしてください。

 

白髪染めをすると現れる頭皮への影響

白髪染めに配合されている薬剤の影響や、染料による頭皮のかぶれなどが考えられます。実際に白髪染めによる頭皮のトラブルには報告例がみられており、実際に消費者庁に寄せられた被害相談では、2014年までの5年間で1,000件以上の報告があり、さらに166件は治療に1ヶ月以上かかる重症となっていることがわかっています。 白髪染め全部に危険性があるというわけではなく、正しい使い方がされていない場合や、敏感肌の方でパッチテストを省いてそのまま使用してしまうことなどがトラブルのもととなっています。市販されている白髪染めの説明書にも、必ずパッチテストを行うよう注意書きがあります。よく読まずに自己流で染めてしまったり、以前かぶれたことがある成分が配合されているのに見逃して被害に遭うケースなどもあります。 白髪染めで影響が出やすいのが、ジアミンと呼ばれる皮膚への刺激性が強い成分や、アミノフェノール、染料として使われるタール色素、レゾルシンなどです。なかには発がん性が指摘されている物質も含まれており、間違った使用では有害な物質が頭皮から吸収され体に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。 白髪染めを使用した頭皮のトラブル例としては、かゆみ・赤み・腫れ・発疹・ブツブツなどの皮膚炎から、頭皮から成分が吸収され熱が出るといった全身症状がみられることもあります。多くの場合は皮膚の症状となっており、アレルギー症状が主です。まれに呼吸困難などの重篤な症状や、長年の蓄積で内臓機能への影響なども考えられます。

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頭皮に影響がでてしまう理由

頭皮に影響が起きるのはジアミン系薬剤の影響が考えられます。白髪染めは1剤と2剤を混ぜ合わせて薬剤を反応し、キューティクルを開いて色素を髪の中に閉じ込めます。ジアミンが含まれているのは1剤で、2剤と混ぜることで有害性がある物質に変化するともいわれています。薬剤の毒性は農薬の約140倍とも指摘する専門家もいます。 皮膚は経皮吸収と呼ばれる働きを持ち、皮膚を通してさまざまな成分を体に取り込んでいます。化粧品を顔に塗って効果があったと感じるのも、この経皮吸収があるからです。皮膚から吸収させる技術は医薬品としても活用されており、ぜんそくの治療薬のホクナリンテープ、禁煙薬のニコチンパッチなどが代表例です。このように皮膚には成分を吸収する作用があるため、白髪染めに含まれる有害物質が体に取り込まれ、肌が弱い方はアレルギー症状を引き起こしてしまいます。 皮膚の経皮吸収は肌の部位によっても吸収率が異なり、粘膜のような皮膚が薄い箇所ほど取り込んでしまいます。頭皮も吸収率が高く、白髪染めのように頭に塗る薬剤は影響が強いといえます。さらに注意したいのが、経皮吸収された成分は代謝され体外に排出することは難しく、脂肪組織に蓄積されるともいわれていることです。その量は90%ともいわれており、長年白髪染めをしていれば体に有害物質を溜め込んでいるようなものなのです。 脂肪が多いのは脳や皮下組織となっており、長年の蓄積で臓器が正常に働かなくなる恐れがあります。脳の60%は脂肪でできていますから、重要な器官である脳にも影響を及ぼすかもしれないのです。

頭皮を傷めない白髪染めの方法と対策

市販の白髪染めを使う場合は、毎回必ずパッチテストを行うことです。アレルギーが無い方でもある日突然反応するかもしれませんし、体力が落ちている際や生理周期・妊娠によっても免疫作用が低下し、影響がでることがあります。妊娠中は肌が敏感になっていますから、市販の白髪染めや美容院での白髪染めも避けるようにしましょう。 アレルギー反応が出た白髪染めは使用しないのが一番です。もし敏感肌でかぶれやすいなら、はじめから頭皮を傷めにくい白髪染めを選ぶことをおすすめします。ジアミンが含まれていない白髪染めは、植物染料を配合したものが多くなっています。トリートメントタイプの白髪染め、ヘナなどもジアミンは含まれていないものがみられます。 手軽に利用できる白髪染めとしては、ヘアマニキュアもかぶれにくくなっています。ほかにもラウリル硫酸塩などの合成界面活性剤も影響を及ぼしやすく、頭皮のたんぱく質を壊してかぶれを引き起こします。選ぶなら無添加と呼ばれる白髪染めや、植物成分100%のヘナなどがおすすめです。かぶれにくい白髪染めを使うとともに、髪の生え際には保護クリームを塗りカバーしましょう。 白髪染めの影響は肌が弱い人だけでなく、多くの人に関係するものです。有害な成分は白髪染めを使うたびに蓄積され、内臓や脳にまで影響を及ぼす可能性があることは、多くの方が知らなかったのではないでしょうか。今はかぶれにくい白髪染めも多く登場していますから、商品選びで迷ったら成分を詳しく確認することをおすすめします。<a

 

 

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