白髪を抜くと増えるって迷信なの?

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白髪は抜くと増えるという話を聞いたことがある方も多いでしょう。1本見つけて抜くとどんどん増えるから、なるべく抜かないほうが良いともいわれています。実際に白髪は抜くと増えることがあるのでしょうか?白髪を抜くこととの関係性を紹介します。

 

白髪を抜くと増えるは迷信

医学的に考えて白髪を抜くと増えるという根拠はありません。白髪を抜くと増えたように感じることからはじまった迷信のようです。

白髪が1本出ているということは、すでにその周辺のメラノサイトにもダメージが進行している可能性があります。とくに紫外線のダメージによりメラノサイトが消失してしまっている場合は、1本だけでなくその周りにも影響を及ぼしているものです。たとえば前髪のように紫外線の影響を受けやすい箇所では、1本生えてきたらその周辺にも確実にダメージは蓄積していっていると考えましょう。

そのような場所で1本抜けば、時間の経過とともに2本、3本と白髪が増えるのは当然です。髪に色素を与えるメラノサイトは、髪1本1本に独立しており、白髪を抜いて頭皮にダメージを与えたからといって、周辺にまで影響を及ぼすことはありません。白髪が増えてしまったのは、抜いた原因ではなく、もともと周辺にもメラノサイトへのダメージが蓄積しており、それが時間差で出てきただけなのです。

とはいえ頭皮へのダメージはある

とはいっても、やはり白髪を抜くのはおすすめできません。髪を抜く行為は頭皮にダメージを与える可能性が高く、その後のトラブルにつながりやすいからです。毛穴が変形してうねりのある髪の毛が生えてきたり、頭皮に炎症が起きてしまう場合や、髪の毛自体が生えてこなくなるリスクもあります。

白髪を抜いたら、その後から出てきた白髪はうねっているという話はよく聞きます。それだけならまだ良いのですが、抜き続けていくと最終的に白髪さえも生えてこなくなり、白髪を抜く本数が増えてハゲができてしまう人も見られています。1本や2本なら薄毛になることはありませんが、白髪は年齢とともに増えていくもののため、その行為を繰り返していれば最終的には多くの本数を抜いてしまい、髪のボリュームが無くなったり、部分的なハゲに繋がる恐れがあります。

髪の根元には毛母細胞があり、この部分の指令で髪に栄養を届けたり、髪を成長させています。髪を抜き続けるとこの部分にダメージが少しずつかかり、毛母細胞が死んでしまう可能性もあります。さらに髪は1つの毛根から2~3本が出ていますから、毛根が損傷してしまえば、ほかの髪に影響を及ぼしかねません。髪のトラブルは白髪だけでなく、薄毛も年齢とともに増えてくるので、両方の問題を発生させないケアを心がけましょう。

白髪は染めるか切るが正解

白髪の正しい対処方法は、染めるか切るやり方です。眉毛を整えるハサミのように、先端が細くなっているタイプを使うと、白髪1本1本を切りやすくなります。白髪を見つけたら、根元からハサミでカットしておけば、しばらくの間は目立たなくなります。

白髪は量が増えてくると切る方法では追いつかなくなりますので、その場合は白髪染めをしましょう。前髪だけなど部分的な白髪が気になるようなら、部分白髪染めをすれば目立たなくなります。量が多くなれば髪全体の白髪染めが必要となり、1ヶ月に1回または2ヶ月に2回のリタッチが必要となります。定期的に白髪染めをしていれば、新たに生えてきた根元だけに白髪染めをすればよくなります。

自分で白髪染めをする場合は、市販の白髪染め商品を買うか、毎日使用して少しずつ染めるトリートメント白髪染めなどを利用することになります。白髪は通常のヘアカラーでは染まりませんから、必ず白髪染め専用商品を選ぶ必要があります。ヘアマニキュアも髪の表面にコートさせるだけのため、白髪に使うと色がしっかり入らず白髪が逆に目立ってしまうこともあります。

毎日染めるトリートメントタイプとは、植物染料を配合しできるだけケミカルな成分を配合していない髪や頭皮に優しいタイプです。トリートメント代わりに使うと、日々のお手入れで少しずつ染める方法で、持続力はかなり弱くなっています。しかし、日々染めている方法で、伸びてきた部分へのリタッチも必要なければ、色が落ちてきて白髪が目立つといったこともありません。

どのような白髪染めを利用するかは、価格・頻度・髪へのダメージなどいろいろな面で比較してみましょう。

抜くと白髪が増えるというのは単なる迷信です。加齢により白髪ができた人は、時間の経過とともに白髪も増えてしまうため、そのような噂が広まったようです。抜いた段階で白髪が少なかっただけで、抜いても抜かなくても結局は白髪が増えてしまう結果となったのです。そのため白髪を抜く行為で増えることはありませんが、やはり頭皮へのダメージから考えると、抜く方法は適切なやり方とはいえません。

 

 

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