貧血と白髪

漢方の考えでは、「髪は血の余りからつくられる」と言われています。髪の毛が生えるしくみを考えると、うなずける言葉です。毛根は、頭皮に張り巡らされた毛細血管を流れる血液から、酸素と栄養を取り込んでいます。毛根の毛母細胞が細胞分裂をして、毛乳頭が髪の毛を生成します。
ところが、貧血による鉄不足でヘモグロビンが減少すると、頭皮や毛根に酸素が行き渡らず、細胞分裂に支障をきたします。その結果、毛髪の成長が妨げられるばかりか、髪質悪化、抜け毛、薄毛の原因となるのです。
最近、なんとなく髪の毛がパサパサしている、という方は、貧血が原因かもしれません。ここでお話する貧血は、「鉄欠乏性貧血」といわれるものです。

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