
夏の暑さも和らぎ、すっかり秋の気配が感じられますね。食欲の秋を楽しみたい!という方も多いのではないでしょうか。実りの秋。旬で美味しいものはたくさんありますが、じつは食材の“色”には美髪になるヒントが隠されているのです。
暴食は白髪を増やす
スーパーへ買い物に出かけると、サンマやきのこ、リンゴや柿など、おいしそうなものにあれこれ目移りしてしまいます。20代までなら許された「食べたいものを食べる生活」も、30歳を超えると、胃もたれやだるさなど不調を多く感じますよね。美味しいものは少しずつよく味わうことが、大人女性の美を保つ鉄則ではないでしょうか。
年齢を重ねると体内の機能もだんだん下り坂になります。そうすると、肌のシミやしわ、白髪など外見にも影響が出てしまうのです。
緑黄色野菜はアンチエイジング食材
ほうれん草や小松菜、人参やカボチャなどをはじめとする緑黄色野菜は、老化や生活習慣病の原因になる活性酸素を防ぐ働きがある“カロテン”という栄養素を多く含んでいます。活性酸素を防ぐことは体内のサビつき(老化)を食い止めることにも繋がります。一般的に「色が濃い野菜を食べるといい」と言われるのは、このことが関係しているからかもしれません。また、色の違いだけで緑黄色野菜か淡色野菜に分類されると思いがちですが、可食部100g当たり、カロテンが600μg以上のものが緑黄色野菜に分類されます。つまり食材の色の濃さは栄養の高さを表す一つの目安になるということですね。
ちなみに、ナスやキュウリなど見た目は濃い色の野菜でも切ったら白いものは淡色野菜になります。
髪には黒い食材、血液になる赤い食材
東洋医学の考えでは、食物の色をバランスよくとることが若々しさを保つ健康の決め手になります。先ほど色の濃い野菜は栄養素が高いと説明しましたが、決してそれだけでなく、食物の色にはパワーが込められていると伝えられているからです。人間の体を巡る「気」の波動を上手に整える役目もあります。
食事をするときに、五臓六腑(東洋医学における人間の内臓を言い表す時に用いる言葉)に対応する五色をバランスよくとりこんでいくことが健康になるためにとても大切なことなのです。特に髪をよくしていくためには髪になる黒い食品、血液になる赤い食品を取り入れることです。
【五臓六腑と食べ物の色の対関係】
肝臓 → 青(緑) 心臓・小腸 → 赤 脾臓・胃 → 黄 肺・大腸 → 白 腎臓・生殖器 → 黒 |
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【黒色】白髪を防ぎ、活動力を増す
生命エネルギーを司り、アンチエイジングにも関係が深い「腎」を強くすることは、髪を黒くすることにつながります。そして、腎に対応する食材の色は「黒」です。
- 黒豆:髪の毛を黒くする
- 黒ゴマ:白髪の予防
- 昆布:コシのある健康な髪質をつくる
- キクラゲ:血行を改善
【赤色】血を増やし、血をきれいにする
赤色は心臓に対応することから、同じように血液にも働きかけます。栄養を体の末端の毛先にも届けるには、血液の力が必要不可欠なので、赤い食材を摂って血液力を上げましょう。また、心(心臓)は精神活動と深く関係しています。白髪が増え始める40代は女性ホルモンの関係で心のエネルギーが低下する時期なので、赤い食材を摂って、心の機能を高めると気力や活力の向上にもつながります。
ただし、お肉も赤色をしていますが、血液が濃くなってしまうと、血液の流れを妨げたり頭部まで栄養を届けにくくなるので動物性のものは積極的に摂る必要はないのでご注意を。
- クコ:抗酸化作用
- なつめ:心身のエネルギーを補う
- クランベリー:血液をサラサラに
- サフラン:血流の改善
【おまけ】体型が気になる人は…
ごぼう、人参、レンコンなど色が濃くて細長い形をした食べ物を食べると体が引き締まってくるという理論もありますよ。
食べ物の色にはそれぞれ意味があり、白髪の予防改善や薄毛対策など髪を重視するには、黒と赤の食材が適しています。色には栄養の多さの目安になるだけではなく、エネルギーも宿っている。そう考えると、ますます髪にも良さそうな気がします!続けることが難しく思う方も、白米に黒米をスプーン一杯入れて炊飯すれば手軽に黒食材を摂ることができますよね。スーパーでのお買い物の際は、この話を思い出してみてください。
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