今日は友人と久しぶりのランチ!会話を楽しんでいると、友人の目線がちらちらと自分の肩に向けられている…。そこにはお気に入りの洋服にパラパラと落ちる白いフケが。これでは、せっかくのお洒落が台無しですよね。なによりも相手に不潔な印象を与えてしまいます。こうならない為にも、今日からできるフケの改善法を紹介します。
あなたの頭皮は、ベタベタ?かさかさ?
前回、フケには頭皮がベタついて脂っぽい「脂性タイプ」と頭皮が乾燥してカサカサする「乾燥タイプ」の2種類があり、それぞれフケの原因が異なるとお伝えしました。今の季節ですと、冷房の効いた部屋で長時間過ごすことも多いですよね。でも、エアコンは空気中の水分を奪うので、肌やのどの乾燥だけでなく、頭皮の乾燥を引き起こす最悪の環境を作り出してしまうのです。そこで今回は、乾燥タイプのフケについてお話していきます。
脂性タイプの解説はこちらをクリック
女性に多い乾燥タイプのフケ
頭皮の水分を逃さないように、皮脂には水分に蓋をする保護機能があります。しかし、頭皮の皮脂が足りなくなると、保護機能が低下してしまうので、皮膚の水分はみるみるなくなり、頭皮の乾燥を引き起こすのです。そして乾燥してはがれ落ちた皮膚は、パラパラと白い粉状のフケになるのです。頭を掻かなくても、自然にパラパラと落ちることが多いので、気付いたらフケで肩が真っ白!という人は、このタイプが当てはまる可能性が高いですね。
皮脂は30代から急激に減少する
皮膚の水分を逃さない為には、「皮脂」が必要なことがわかりました。では次にどうしたら良いのか。さて、その前に知っておきたいことがあります。皮脂は30代以降急激に減少することが近年の肌研究で明らかにされています。20歳が100%とすると、30代後半には約50%にまで減少します。30代はお肌の曲がり角と言いますが、この説が関係しているのかもしれませんね。女性ホルモンの影響などもあり、女性は加齢によって皮脂を産生する機能が低下する傾向にあるのです。
ポイントは「潤い」と「血流」
漢方の考えでは、乾燥タイプの状態というのは「血虚(けっきょ)」に当てはまります。改善するには(1)潤いを逃さないこと (2)血流を良くすることの二つがフケを改善するポイントになります。(1)は皮脂のバランスを整えることで水分が逃げないようにして、乾燥を防ぎます。(2)は血流を良くすることで血液の働きが活発になり、頭皮の乾燥を改善します。また、血液は体のすみずみに栄養を運ぶ役割をするので、血流が良くなることで健康な頭皮が作られるのです。頭皮は髪の毛の土壌になるので、血流ケアは薄毛や白髪対策にも有用です。
このような理想に近づくには、普段の生活の中で次の項目を意識してみるとよいでしょう。
- 充分な睡眠をとる
- ストレッチや軽めのウォーキングを毎日する
- おすすめ食材は、黒豆、ひじき、きくらげなどの“黒い食材”
- 無理なダイエットは禁物
- 偏った食事はNG
<おまけ>
シャンプーのし過ぎは頭皮に必要な脂まで奪ってしまいます。ドライヤーをし終わった後に頭がかゆくなることはありませんか。髪は完全に乾かさないと傷んでしまうと言いますが、乾かし過ぎも実は良くありません。ドライヤーを使うときは、温風と冷風を10秒ずつくらい交互に乾かすと、熱による頭皮の乾燥ダメージを防げ、髪がツヤツヤにまとまりますよ。
フケの原因と対処法について紹介しました。髪のトラブルがあると、シャンプーを変えてみたり、頭皮に良い高価なドライヤーに変えたりと外側からの対策ばかり思いつきますが、今まで何をしてもダメだったという方は、体の内側に注意してみてはいかがでしょう。なにごとも日々の積み重ねが大切ですね。ぜひ参考にしてみてください。
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