
きちんと毎日髪を洗っているし、シャンプーにもこだわっている。それなのに、なぜか最近、急にフケが増えたと感じることはありませんか?気づけばフケで肩が真っ白!なんてことも。それは、頭皮の●●のせいかもしれません…。
フケの原因は2種類ある
フケは漢字で「頭垢」と書きます。頭の垢、つまり頭皮にできる老廃物ということですね。小学生の子供からお年寄りまで、性別や年齢関係なく悩まれている人は多いそうです。
さて本題ですが、フケの原因を探るには、まず頭皮の状態で見分けると良いでしょう。原因は大きく分けて2種類あります。頭皮がベタついて脂っぽい人は「脂性タイプ」。頭皮が乾燥してカサカサしている人は「乾燥タイプ」です。今回は「脂性タイプ」について詳しく説明していきます。
頭皮の脂がフケの原因だった!
頭皮がベタつく、頭皮にニキビや吹き出物があるという人は、頭皮の皮脂の過剰分泌が引き起こす「脂性フケ」である可能性が高いです。おじさんが嫌われる原因のひとつ「加齢臭」も、実は皮脂が大きな原因の一つなのです。皮脂を分泌する皮脂腺というものが、手の掌と足裏を除いた体中に存在します。頭皮の皮脂腺はほかの部位に比べると、特に働きが活発なのです。
年齢を重ねることで頭皮の脂が増えて、その脂が頭皮のターンオーバーの働きを妨げてしまいます。すると頭皮の生まれ変わりがうまくいかなくなり、角質はみるみるうちに剥がれ落ちてしまうのです。これが脂性フケの正体です!
たかがフケ、されどフケ…皮膚炎になる最悪のケースもある
脂っぽさだけでなく、さらにかゆみも感じる人は、脂漏性湿疹になる疑いがあるので、早めに皮膚科に行くことをおすすめします。頭皮を掻くことで湿疹ができ、それが悪化すると脂漏性湿疹になります。爪を立てて頭皮を掻くと炎症はますますひどくなるので、絶対に止めましょう。
体の熱を取り除いて皮脂のバランスを整えよう
漢方の考えでは、頭皮が炎症してかゆみを起こすことは、からだに余分な熱と湿気が溜まっている「湿熱(しつねつ)」の状態だと考えられます。
熱と湿気が体に溜まると、皮脂の過剰分泌を促すだけでなく、体臭や口臭がきつくなったりや吹き出物が出やすくなったりなど様々な不調を引き起こします。
頭皮がベタベタする脂性タイプの人は、次の項目を普段の生活で心がけましょう。
- 食事は、色の濃い緑や黄色の野菜を食べる
- 揚げ物、甘いもの、香辛料、味の濃いもの、お酒、タバコを控える
- 冷たい食べ物は控える
- ストレスは溜めないように気をつける
- スポーツなどで体を動かす
それと、頭皮がベタつくからと言って、シャンプーのし過ぎには要注意です。
いかがでしたか。フケを改善するには頭皮の状態だけを改善するだけでなく、体の内側から良くしていく方法もあるのです。いままでシャンプーや頭皮クレンジングにお金をかけてもダメだった…と心あたりがある人は体質改善からチャレンジしてみるのもいいかもしれないですね。次回は頭皮がカサカサする、乾燥タイプのフケについて説明します。
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