白髪が増えてもそれが年相応だから普通だと思っていたり、白髪染めなどのお手入れが面倒だと感じると、白髪をそのまま放置しがちです。髪の健康に気を使う女性などは、白髪染めで髪が傷むこと自体を嫌う人もいます。しかし、白髪をそのままにしておくことは、老けて見え損しているかもしれないのです。
白髪が増え始める年齢とは
白髪が増え始める平均的な年齢は30代です。30代前半で既に白髪が多く見られる人もいれば、40代前半になってもまだ白髪が出ないなど多少個人差があります。多くの方は30代に入ると白髪の1本や2本は発見することになります。
そして白髪は40代、50代となるとさらに量が増えていきます。50代では全体の半分くらいが白髪を経験し、70代に入ると髪全体が白髪になってきます。女性と男性とでも白髪が出始める年齢は異なるようで、女性の場合は女性ホルモンが変化する更年期によっても個人差が見られています。
30代で白髪染めをしているかは個人差があり量により異なりますが、40代や50代になると白髪染めをしてカバーしている人の割合が増え、一見すると分からないだけです。周りの人には白髪が無いように見えているだけで、実際には40代に入れば多くの方が何らかのお手入れをしていることになります。
白髪が生えていると5歳老けて見える!?
ある調査で白髪があると老けて見られるか調べたところ、70%以上の方が老けて見えると答えました。最近は白髪をおしゃれとして楽しむ人は増えてきましたが、それでも白髪はお年寄りというイメージが強いため、若いのに白髪が多くなってしまうとそれだけで年齢が上に見られてしまいます。
どのくらいの年齢が上に見られるかというと、少なくとも5歳は年上に見られやすく、人によっては20歳近くも上に見られることもあります。女性の多くは1歳でも若く見られたいと思うもので、白髪はおばあちゃんというイメージから白髪染めでカバーし若く見られる努力をしています。
白髪が老けて見られるのは色だけでなく、髪にツヤがなくなったり、髪のハリが低下してボリュームが落ちるのも原因となっています。黒髪と比べて白髪はパサついた印象になりやすく、髪が年齢に出やすいといえます。それでなくても髪は年齢とともにツヤやコシがなくなり、ボリュームが低下してきます。髪のツヤを左右しているのは髪の表面を覆うキューティクルで、紫外線などのダメージで開いた状態になると低下してきます。年齢を重ねるほどキューティクルをつくる能力が低下し、光が乱反射してツヤがないように見られます。キューティクルは死んだ細胞で一度乱れると回復することがありませんので、生えてきた段階でしっかりつくることが重要です。
それに加えて白髪は髪に色素が入っておらず透明のため、光の反射ができずツヤが無いように見えてしまいます。
白髪染めも不自然になると老けて見えるかも
白髪染めもやりすぎるとキューティクルが乱れ、ツヤやコシが無くなり不自然に見えやすくなります。白髪染めは薬剤により一度キューティクルを開き、髪の内部まで色素を入れて髪を染め上げます。最後にキューティクルを閉じて色素が漏れ出さないようにするのですが、ここでしっかりとキューティクルが閉じなければ、光の乱反射によりツヤが失われてしまいます。
白髪染めは通常のカラーリングよりアルカリ性が強くなり、もともと酸性の髪にダメージを与えてしまいます。このようにして白髪染めを何度も繰り返すと、髪のキューティクルが乱れ内側からどんどん潤いが逃げ、さらにキューティクルが開くといった悪循環に陥りやすくなっています。
髪のダメージを極力防ぐなら、根元は白髪染めを利用し色素をしっかりと入れながら、毛先は酸性染料であるヘアマニキュアを使用し色を乗せる方法もあります。一度白髪染めの色素が髪の内部に入り込めば、すぐには色は落ちませんから、毛先はアルカリ性に傾きにくいヘアマニキュアで整える対処方法もあります。
自分で染めると老けて見える?
市販の白髪染めは誰でも短時間でもしっかり染まるようにできており、さらに薬剤が強くできています。そのため髪はよりアルカリ性に近づき、髪はかなり傷んでいます。白髪染めをして老けて見られたくないなら、美容師さんにお願いしたほうが良いでしょう。
とくに髪全体を染める泡タイプは、白髪で無い部分も染めてしまうため、より髪にはダメージがかかります。どうしても自分で染めたいなら、クリームタイプを選び部分染めを利用して、髪全体のダメージがこれ以上広がらない対策が必要です。
白髪があると多くの方が老けて見えると感じているようで、年齢を1歳でも若く見せたい女性には、白髪染めは必須なのでしょう。しかし、白髪染めのやり方ひとつでも年齢が増して見られることがありますから、セルフケアをしている方は注意することをおすすめします。白髪染めで髪が傷みやすい方は、ヘナで染めたり、植物染料が使われているトリートメントタイプを選ぶのもひとつの方法です。
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