白髪の原因でもっとも影響力が強いのが、ストレスだともいわれています。ストレスは自律神経の乱れや、血行不良を招きやすく、髪を黒くする栄養が不足するからです。ストレスが原因で白髪になりやすいと感じる方は、ストレス解消にアロマを利用してみましょう。
白髪になってしまう原因
ストレスは体が活動状態となり、交感神経が優位になります。交感神経が昼間に働くことは決して悪いことではないのですが、ストレスが蓄積している人は夜になっても副交感神経が働かず、1日中交感神経が優位になり血行不良になっているのが問題となります。
交感神経は血管を収縮させ心拍数が上昇し、日中に活動するために働いています。仕事をしていたり、勉強などで集中するときには、交感神経が優位になることで活動しやすくなっています。しかし、つねにストレスを感じている方は、ずっと交感神経が働き血管が収縮したままで、血管が拡張する余裕がなくなっています。この状態が長く続けば、頭皮のような末端部分は血流不足となり、色素をつくるメラノサイトが徐々に機能を低下し続け、その後完全に消失して白髪ができあがります。
現代社会は誰でもストレスを抱えているといわれており、日中のみならず夜も脳が活動状態となっていて、体や心が休まる暇がありません。そんな方こそ夜に適切な副交感神経に切り替えるきっかけが必要となります。そのひとつがアロマで、嗅覚から脳を刺激することができ、誰でも簡単にストレス解消ができるアイテムです。
ストレス発散になるアロマの種類
ストレス解消に良いアロマは、フローラル系の香りです。男女ともに香りを嗅ぐと心地よいと感じるはずです。代表的なものといえばラベンダーでしょう。ほかにもリラックス効果が得られるアロマは次のようなものがあります。
イランイラン
フラワー系の香りが強く、甘いジャスミンに似た香りを持っています。インドネシア語で「花々の中の花」という意味を持ち、上品なフローラルの香りが特徴となっています。エキゾチックな香りを持ち官能的な雰囲気もあるため、夜に使用するのにもピッタリな香りです。心を沈静する作用が高く、女性的なエネルギーを高めるために役立ちます。高血圧や頻脈などを抑えるのにも良いといわれています。妊娠中の方や低血圧の方は使用を避けましょう。
ローズウッド
爽やかで甘い香りを持っており、月桂樹に似た香りがあります。ウッティーで、スパイシーさがある香りで、ほのかな甘味が特徴となっています。甘く優しい香りは精神的に疲れているときに最適で、癒しをもたらしてくれます。イライラしやすいときなどにもよく、疲労回復効果により免疫力アップにも効果的だといわれています。
ラベンダー
リラックス作用が高いアロマとしてもっともポピュラーな植物です。その昔は伝染病予防のためにも使われていました。溜め込んでしまった心のもやもやを吐き出すのに適しており、高血圧や動悸を鎮めたり、イライラなどを緩和するのによく使われています。抗感染作用もあるとされているため、入浴シーンで使用されたりもします。低血圧の方は避けるのが無難で、そのほかの注意点はありません。
アロマの使用方法
アロマは吸引して脳や肺に直接作用させたり、肌から浸透させて血液やリンパに働きかける方法があります。リラックスしたいときには鼻から香りを吸い込み、脳に作用させる方法が一般的に用いられています。アロマの香りは鼻から脳へと伝わり、生理的作用や心理反応が起こります。
アロマポット
アロマを楽しむ専用のアロマポットを利用したり、コンセントタイプのアロマライトなどを活用し、香りを部屋全体に漂わせて使用します。専用の道具がなければ、ハンカチにアロマを数滴含ませ、直接香りを嗅ぐ方法もあります。ハンカチに含ませておけば、外出先でも手軽にアロマを楽しむことができます。
アロマの入浴
リラックス作用を高めるなら、ぬるめのお湯に数滴アロマを入れましょう。バスタブに張られたお湯から出る蒸気で、香りを吸引することができます。温度の低いお風呂は副交感神経を優位に働かせる効果も高く、アロマとの相性は良くなっています。たくさん入れすぎると効果が薄まるため、ほんのりと香る程度に留めましょう。神経の高ぶりが改善され、良い睡眠にも導いてくれます。
アロマ湿布
湿布は吸引だけでなく肌からも成分を吸収させて、血液やリンパにもアロマの成分が行き渡り、リラックス効果や凝りをほぐす効果が期待できます。洗面器にお湯を入れ、ラベンダーを数滴垂らし混ぜ合わせます。タオルにお湯を含ませて絞り、それを首の後ろなどに当てて凝りをほぐしていきます。ホットタオルでじわじわと血行が良くなり、アロマのリラックス作用も同時に得ることができます。
ストレスがたまっていると感じる方は、白髪対策にアロマを活用してみましょう。今回紹介したアロマ以外にもリラックス作用が高い香りもありますから、好みのアロマを見つけて緊張が高まったときに使ってみてください。
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