白髪を発見すると、「えっ、私、白髪が生えてる！」と衝撃を受けてしまうものです。毎日のヘアケアの中ではなかなか自分では気づかない白髪も、人から指摘されたり、髪をかき分けたりすることで予想外に発見し、ドキリとする人が多いのだとか。白髪って、何歳になっても、出来れば生えてほしくないものですよね。どうすれば白髪を防げるのでしょうか？白髪になる原因を知って、出来ることから少しずつ予防対策をとっていきましょう。
疲労
まず一番要注意なのが、疲れを原因とする白髪です。一般的に「白髪が多い＝苦労が多い」というイメージがある通り、体に重圧がかかると急に白髪が出てくる人が少なくありません。これは、疲労によって髪の毛を正常に生成するメカニズムに不備が生じてしまうためです。
ストレス
今まで白髪が全く無かったのに急に生えてきた人や、または急に白髪が増えてきた、という人は、ストレスに心あたりがないかご自身の生活を振り返ってみてください。異動・転職、転勤や、大きなトラブルなどをかかえて急にライフスタイルが大きく変わってしまったという人は要注意です。知らず知らずのうちに心身に過大な負担がかかっている可能性があります。
睡眠不足
十分な睡眠も丈夫な髪の生成には必要不可欠な要素です。慢性的な睡眠不足に陥ると白髪が出てくるという人が少なくありません。若いころは多少の徹夜はへっちゃらでも、加齢とともに睡眠不足に耐えられない身体となり、色々なところに不調が出てくるという場合もあります。
ダイエット
厳しい食事制限や無理な運動を含むダイエットで急激に体重を落とした人は、知らず知らずのうちに身体に栄養の偏りが生じているので白髪が発生しがちです。
自律神経の乱れ
自律神経に乱れのある人も、身体の正常なリズムに乱れが生じているので、今まで白髪がなかったのに急に白髪が出てくるという人が多いようです。最近身体の調子が良くないかも、という自覚のある人は、その体調不良を改善することで白髪も一緒に改善する可能性があります。
更年期障害
45歳から55歳ほどの年代で白髪が急激に増えたという方は更年期障害を原因とする白髪を疑ってください。更年期障害は、髪の毛のハリやコシやツヤなどを司る女性ホルモンを減少させたり、冷えを起こしたりします。血行不良は髪にとっては大敵。毛根の周りには微細な血管が通っていて髪に栄養を送っているため、血の巡りが悪いと髪は栄養不足となり、新たな髪の毛の生成にダイレクトに影響を与えてしまいます。
運動不足
ほんの少しの心がけで大幅な白髪改善が見込めるのが、生活習慣からくる白髪です。健康な髪が作られるためには、毛根周りの毛細血管の血の巡りが重要です。慢性的な運動不足の状態だと、身体の体温が上がることがないため、体中の毛細血管の働きがしだいに弱くなってしまいます。軽めのウォーキングなどから始めてみたり、最低でも3日に一度は熱いお風呂につかってみるなど、出来ることから試してみてください。
喫煙
喫煙も、毛細血管の収縮を促す副作用があるので髪の毛にとっては良くない習慣です。急に禁煙するのは抵抗感が大きいですが、これを機会にまずは減煙からチャレンジしてみてはいかがでしょうか？
食生活の乱れ
栄養不足も注意が必要です。洋食や揚げ物やラーメンなどのガッツリとした食べ物ばかりを好んで食べていませんか？これらの食事は、たまに摂る程度なら問題ありませんが、常食すると髪が必要とする栄養素をカバーすることが難しくなってきます。また、今までと同じ食生活なのに急に白髪が出てきた、という方は、今までは乱れた食生活でも若さでカバーできていたのに、加齢によって体のバランスに乱れが生じたという可能性もあります。
遺伝
遺伝からくる白髪は、最も改善が難しいタイプの白髪です。例えば、ご両親のいずれかや祖父母の誰かが若いうちから白髪がたくさん生える体質だった場合、遺伝によってあなたも同じくらいの年齢で白髪が発生する体質である可能性が高いです。 この場合、生活習慣や体調には関わりなく白髪になる年齢がある程度決まっているので、一度白髪が出始めてしまったら少々改善が難しいタイプの白髪であると言えます。前もって、両親や祖父母の白髪が発生し始めた年代を把握しておきましょう。自分がその年代にさしかかる前に、頭皮の血行ケアや食生活などに気をつけて、健やかな髪が成長できる環境を整えてあげると良いでしょう。そのように予防的対策をとることで、遺伝によって決まっている白髪の発生時期もある程度遅らせることができます。 以上のように、髪に白髪が発生する原因にはさまざまなものがあります。生活習慣の改善で比較的簡単に変化が見込める白髪もあれば、重大な疲労や体調不良のサインである白髪も。まずは白髪の原因を見極めながら、出来ることから少しずつ、髪に優しい生活を心がけていきたいものです。
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