ヘアマニキュアは本来白髪向けに作られたものではありません。髪の表面をコートして色を乗せるだけのアイテムのため、白髪の方が使うと白髪がしっかり染まらず逆に目立ってしまうこともあるのです。しかし、白髪がある方も髪が傷みにくいヘアマニキュアを活用し、上手く生かすこともできるのです。
ヘアマニキュアとは
ヘアマニキュアは酸性カラーとも呼ばれています。一般的なヘアカラーはアルカリ性で、もともと髪は酸性となっており、ヘアカラーや白髪染めは染めれば染めるほど髪を痛めてしまいます。その一方で髪と同じ酸性の性質を持つヘアマニキュアは、髪を痛めずに染めることができます。 ヘアカラーや白髪染めで問題となることが多いジアミンも、ヘアマニキュアには含まれていません。そのためセルフケアでも髪が傷みにくく、頭皮にもダメージを与えることはありません。 ただし、ヘアマニキュアの場合は、キューティクルを開いて内部に色素を入れるのではなく、髪の表面のみをコートするだけのアイテムのため幾つかのデメリットがあります。
- 黒髪では色がほとんど変わらない
- 白髪を染めるのは苦手
- 地肌につくと色が落ちにくい
- 色もちが悪くヘアカラーより早く取れる
ヘアカラーとの違い
ヘアカラーは髪を脱色する成分が含まれており、一度髪の色を抜いてから染料を髪の内部に閉じ込める方法です。そのため一度染めると2ヶ月間くらいは色持ちが良く、髪が伸びてきた部分のみリタッチで仕上げることができます。髪の染めなおしは1ヶ月~2ヶ月くらいでよく、色が落ちていなければ伸びた部分のみを染めなおすこともできます。 ヘアカラーといってもその特徴により幾つか分けることができます。おしゃれ染めは黒い髪を一度脱色してから髪の内部に色を入れる方法、白髪染めは黒髪を脱色せず濃い色素で白髪のみに色素を入れるやり方です。そして酸性カラーは黒髪を脱色せず髪の表面に色を乗せるもので、これがヘアマニキュアと呼ばれるものです。 ヘアカラーと呼ばれるものはおしゃれ染めに分類されるタイプで、黒髪を一度脱色してから髪全体に色素を入れていくため、発色の良さや色落ちのしにくさ、色が豊富なのが特徴です。白髪染めはヘアカラーとは呼ばず、黒髪を脱色しないため一見髪が痛まない感じがしますが、白髪にしっかり色を入れるために染料の量が多く、髪への負担はかかってしまいます。おしゃれ染めや白髪染めはアルカリカラー、ヘアマニキュアは酸性カラーと呼びます。 ヘアマニキュアは髪の表面に色をつけるもので、皮膚や頭皮に色がつくと落ちにくくなり、頭皮から少し離して染めます。そのため頭皮へのダメージは少なく、その代わり色落ちは早く、白髪にはしっかりと色が入りにくい特徴があります。
ヘアマニキュアが役立つシーン
白髪染めにむいていないように感じるヘアマニキュアですが、シーンによって使いわけることができます。ヘアマニキュアは頭皮へのダメージが少なく、酸性カラーだと頭皮に刺激を感じてしまう方に向いており、さらに髪のダメージを極力減らしたい方には適しているのです。白髪染めのようにしっかりと色を入れたくない方にもおすすめで、自毛の髪がまっ黒ではない方は、逆にヘアマニキュアのほうがメリットが高いことがあります。 ヘアマニキュアは黒髪には色が入りにくいのに対し、茶色い髪の方では色が変わる感じがします。自毛がまっ黒の方は、白髪染めのように染料が多いタイプでないと、自毛と白髪との境界がはっきりとしすぎて目立ってしまいます。しかし、自毛の色素がもともと薄く、髪が細くて茶色の自毛の方なら、ヘアマニキュアと自毛との境目がぼやけて自然な仕上がりとなります。 また、色だけでなく髪にツヤを出したい方にもヘアマニキュアは向いています。ヘアカラーや白髪染めは、どうしても何度も繰り返すと髪が傷みパサついてしまうのがデメリットです。ヘアマニキュアは髪の表面をコートするため、キューティクルに厚みが増しボリュームが出たり、髪のツヤもアップします。 もう1つおすすめなのが、白髪を利用しながらグラデーションにするやり方です。ヘアマニキュアはレッドやブルーなど、はっきりとしたカラーも出ています。これを利用すると、白髪を利用しながら上手くグラデーションにできます。毛先のみにレッドのヘアマニキュアを入れてポイントにしたり、部分的な白髪を生かすのも良いかもしれません。生え際の白髪など、まとまった白髪にカラーを入れる場合もヘアマニキュアは使うことができます。 白髪がある方はヘアマニキュアはあまり利用されていないのですが、ヘアマニキュアにもメリットがありますから、それを生かしながら白髪ヘアにも活用してみましょう。白髪染めのようにしっかりと色が入らなくても、髪のツヤをアップしたいときには活用できますし、色を楽しむヘアスタイルにする方法などもあります。どのような仕上がりになるかわからない方は、美容師さんと相談しながら決めてみましょう。
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