
白髪予防を考えている方のなかには、頭皮マッサージを予防法として利用したい方もいるでしょう。頭皮マッサージは薄毛の対策としてもよく使われている方法で、頭皮の血流を良くし髪に必要な栄養を届けるために活用されています。白髪の原因も血流不足なら、同じようにマッサージで解消できると考えるのではないでしょうか。
白髪の原因は血行不良
白髪の原因のひとつに血行不良が挙げられます。髪に色を付けるにはメラノサイトが活性化して、この細胞でメラニン色素をつくりださなければなりません。メラニンの合成には栄養が必要となるため、血行不良による白髪が見られることがあります。メラノサイトは毛根に位置し、頭皮の血行を良くすることで栄養を届けることができます。 頭皮の血行が悪くなっている状態は、メラノサイトにメラニンの材料が届けられていません。メラニンの材料となるチロシン、メラニンをつくるために働く酵素のチロシナーゼなどがメラノサイトまで運ばれなければなりません。ほかにもチロシナーゼの働きを高める銅などのミネラル、ビタミンなどさまざまな栄養が髪を黒くするために使われています。 もし白髪の原因が栄養不足によるものであるなら、頭皮の血流を良くして栄養が届きやすくなれば、白髪は改善することができます。メラノサイトが一度機能を消失してしまうと、復活させることはできませんから、その前に血行を改善させメラノサイトを元気にさせる必要があります。
血行を良くする頭皮マッサージの方法
頭皮マッサージを取り入れるなら、毎日のシャンプー時を利用してみましょう。入浴中は体温が上昇し血行が良くなっており、シャンプーの摩擦軽減効果により頭皮を傷つけずマッサージしやすくなります。頭皮マッサージは幾つかの手順に分けられます。
まずはブラッシングから
髪を洗う前にはブラッシングをおすすめします。頭皮に軽い刺激を与えると、血行が良くなりマッサージの効果がさらに高まります。頭皮に強くブラシを当ててしまうと傷つける恐れがあるため、根元の髪の毛をほぐしながら洗うときの洗浄力を高めるようにブラシをかけていきます。
シャンプー
シャンプー前はぬるま湯で十分頭皮の汚れを浮かします。手のひらにシャンプーを取ったらよく泡だて、髪を洗うのではなく頭皮を洗うようにします。シャンプーは襟足から頭頂部に向かって洗うと、洗い残しが防げます。頭皮は決して爪を立てず指の腹を使い洗いましょう。
頭皮マッサージ
両手の指の腹を頭皮にあて、頭皮を指圧するように押します。指の腹で頭皮全体を掴むようにしながら、頭皮を前後左右に動かします。動きにくい部分は凝りがある証拠で、そこは重点的にマッサージしましょう。百会と呼ばれる頭頂部のツボを指の腹を使い指圧します。ここは全身の気が集中する場所で、自律神経を整える効果も期待できます。
シャンプーをすすぐ
すすぎは3~4分くらい時間をかけてしっかりとやります。すすぎが終わったら毛先のみにトリートメントやリンスをつけて、もう一度十分すすいだら終了です。洗い流さないトリートメントは、頭皮の毛穴が詰まる原因となるため、白髪が気になる方にはおすすめできません。
自然乾燥を避ける
髪が長時間湿っていると、雑菌が繁殖しやすくなり白髪にもよくありません。髪を洗ったらタオルドライをしっかりとしてから、ドライヤーを使い手早く乾かしましょう。
マッサージをする際の注意点
シャンプー中のマッサージは摩擦を減らし、効果的に頭皮に刺激を与えることができます。一方で間違ったやり方だと、頭皮を傷つける恐れがあります。マッサージは力を入れず、痛気持ちよい程度の力の入れ具合で大丈夫です。シャンプー時やマッサージの際には爪を立てず、頭皮を傷つけないようにしましょう。 頭皮に傷がつくとそこから細菌やシャンプーなどの刺激で炎症を起こしてしまいます。頭皮に痒みがある方は、汚れが蓄積しているのではなく、炎症性によるものかもしれません。頭皮に炎症が長期間起こっていれば、白髪や抜け毛の原因となることがあります。シャンプーやマッサージは、力を入れすぎないのがポイントです。 マッサージは飲酒後は避けるのが無難です。酔いが回るのが早くなる恐れがあります。過度な飲酒は体にもよくありませんから、白髪のためにも飲酒はほどほど楽しむくらいがおすすめです。 正しいシャンプー、マッサージは白髪予防にも繋がります。頭皮の血流が良くなれば、メラニンをつくりだす栄養がしっかりと届けられるようになります。頭皮は頭をよく使う方や、スマホやパソコンを長時間使用する方も凝りかたまっていることが多いようです。白髪対策だけでなく抜け毛予防にもなり、目の疲れ対策にも繋がるため、白髪がまだ多くない人も日々の日課にしてみましょう。ストレスが溜まっている人も頭皮がかたくなり、栄養がいきわたらなくなっていることも多く、同じように頭皮マッサージをおすすめします。
よく一緒に読まれている記事
コメント