白髪は頭髪にできるもの、そのように感じている人は多いようで、鼻毛に白髪は想定していないのではないでしょうか。鼻毛に白髪ができたという話はあまり聞くことがありませんから、なかなか想像できない方もいるでしょう。鼻毛に白髪が生える原因とはなんなのでしょうか？
鼻毛にも白髪が生えることがある
最近肌荒れがしてきたなと肌をチェックしていたり、シミやソバカスが無いか顔を確認していると、鼻毛に白髪が見つかるということもあります。女性の場合はメイクをしているときに、男性の場合は髭剃りの際に鼻の白髪を見つけてしまう可能性があります。まさか鼻毛に白髪ができるとは思っていない方は、ショックを隠せないのではないでしょうか。
鼻毛というのは頭髪に比べて白髪になりやすいともいわれています。そのため発生する時期もほかの部位と比べて早く、ふとしたときに気が付いてショックを受ける方が多いようです。頭髪に白髪ができていなければまだまだ若いと思ってしまいますが、それに反して鼻毛の白髪はできやすく、意表をついてしまうのです。
鼻毛の白髪、頭髪の白髪に関わらず、毛が白くなるのはメラニン色素が不足しているからです。何らかの原因でメラノサイトが機能を低下させ、メラニン色素がつくれなくなった際に白髪ができてきます。毛ができたばかりはどの毛も透明ですから、ここにメラノサイトの働きによりメラニン色素が入りこまなければなりません。
鼻毛に白髪が生えている原因
鼻毛に白髪が生える原因は、頭髪に白髪ができる原因とほぼ同様です。年齢を重ねれば誰でもメラノサイトの働きが徐々に衰えていき、どの箇所で影響が出るかにより白髪ができる部位が変わります。それが先に出たのがたまたま鼻毛だったというだけです。加齢による白髪は早い人で30代くらいから見え始め、40代になれば多くの人が発見します。これより若い年齢で鼻毛の白髪を発見した場合は、加齢以外の原因も隠れている可能性があります。
栄養不足
メラニンをつくるためには栄養が必要で、好き嫌いが激しい方や、過度なダイエットを繰り返していると、メラニン色素をつくりだす成分が不足してしまうことがあります。さらにメラノサイトも老化しやすく、一度機能を消失させてしまったメラノサイトはもとにもどることはありません。一時的な栄養不足では、産後の女性が考えられます。産後は母乳に多くの血液を使用するため、髪や鼻毛といった部分に白髪ができることがあります。
遺伝
白髪と遺伝との関連性はまだはっきりとわかったわけではありませんが、白髪になる要因のひとつとして遺伝が挙げられます。両親のどちらかが白髪になりやすい体質であれば、その子どもにも遺伝している可能性があります。そのような方は食生活や生活習慣に注意しないと白髪になりやすい傾向が見られます。
ストレス
メラノサイトはストレスに弱い細胞で、機能が低下したり消失したりします。ストレス自体も自律神経の働きを乱し、血流を悪くしてメラノサイトに栄養が届けられなくなります。栄養が不足すれば当然メラニンはつくられず、強いストレスは白髪を発生させる原因となることを覚えておきましょう。
生活習慣の乱れ
睡眠不足がある方や、寝る時間・起床時間がバラバラだと自律神経を乱します。夜勤の仕事がある方はどうしても不規則な生活になりやすく、体内時計が狂い体を調節する機能が悪くなってしまいます。このような方は知らないうちにストレスを抱え込み、活性酸素の影響でメラノサイトがダメージを受けていたり、自律神経を乱し血流が悪くなっていることがあります。
鼻毛の白髪が生えている意味
鼻毛に白髪が生えているということは、何らかの原因でメラニン色素が減少している意味を持ちます。どのような原因が関係しているかは人それぞれで、1つのことだけでなく複数の原因が関連していることもあります。上記で紹介した理由のほかにも、喫煙習慣や紫外線を多く浴びている、抗酸化作用が多い食品の摂取が少ない人などもなるリスクが高まります。
しかし、鼻毛は体毛のなかでも比較的早い段階で白髪になりやすいことから、多くの場合は加齢による原因が少しずつ出てきたと考えられます。鼻は体の表面から露出し、ほかの部位と比べると血流が悪くなったり、紫外線の影響も強くなる可能性があります。そのため30代を超えている方が鼻に白髪ができるのは特別なことではないといえるでしょう。
鼻毛の白髪はほかの体毛よりできやすいことを知らなかった方も多いでしょう。鼻は隠れている箇所のため目立たず、見つけていないだけの人も多いと考えられます。鼻毛に白髪を見つけたら染めることはできないため、眉毛を整える小さなはさみを使いカットしておきましょう。鼻毛は短く整えるだけでも目立たなくなりますから、定期的にお手入れしておけば白髪は気にならなくなるはずです。それに加えて食生活や生活習慣を調え、ストレスをできるだけ取りのぞきましょう。
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