白髪が生える場所がいつも決まっている、そのような方はストレスの影響を受けているのかもしれません。頭皮のコンディションは内臓とも密接に繋がっており、どこかに影響がある場合は一部分のみに現われることも多くなっています。
白髪が一部にだけ生える
白髪が一部分のみに生えている原因は、紫外線によるダメージ、内臓からくる影響の2種類が考えられます。どちらもストレスによるもので、活性酸素が多く発生して影響が出ていたり、血流が悪くなったりしているためメラニンの生成に必要な栄養が不足しているからです。
紫外線によるダメージ
頭頂部や前髪など一部分のみに白髪ができる場合は、紫外線を多く浴びた可能性があります。髪に隠れている箇所は紫外線の影響が少なく、頭頂部や生え際などは紫外線が地肌に直接当たりやすくなります。髪をいつも同じ方向で分けている場所に白髪ができたり、前髪のように露出している箇所にできることもあります。紫外線もストレスの一種で、多く浴びすぎてしまえば活性酸素が発生し、細胞にダメージを与えて老化の原因となります。
内臓からくるダメージ
どこか内臓機能が低下していると、それに対応する部分の血流が悪くなり部分的な白髪ができることがあります。内臓の機能を調節しているのは自律神経で、この働きがストレスによって狂うと、内臓機能の低下や白髪にもなりえます。自律神経が乱れた状態は体内の血行が悪くなっており、特定の内臓機能が低下したりそれに対する白髪ができることも少なくありません。例えば、若い方が突然強いストレスで部分的が白髪ができたりもしますが、これも一時的に血流が悪くなっているためです。若い方はストレスを取り除き自律神経が改善できれば、白髪がずっと続くことはありません。
白髪が生えている位置による体調の変化
どの部分に白髪が生えているかにより、体の不調も予測することができます。頭頂部や生え際だけなら紫外線の影響が出ているだけかもしれませんが、それ以外の場合はどのような意味があるのか、次の項目をチェックしてみましょう。
頭頂部
頭頂部に影響が出やすいのは紫外線の影響、または消化器官の問題を抱えている可能性があります。例えば食べ過ぎや飲みすぎが続いていないか考えてみましょう。脂っこい食べ物が続くと、胃酸の分泌が乱れ消化不良を起こしやすくなります。よく噛まないで飲み込む癖がある方も、消化に負担をかけて消化器官の機能が低下している恐れがあります。胃はストレスや過労などによっても影響を受けやすく、下痢や便秘などを繰り返すなどの症状も起こります。
頂部左
頭頂部のなかでも左側に白髪が多くできるなら、肝臓の機能低下を疑いましょう。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるように、症状が出たころには既に病気が進行している可能性があります。それ以前に白髪として現われることもあるため、チェックしておくことをおすすめします。肝臓機能低下の典型的な症状は黄疸で、そのほかにも疲れやすさや食欲不振などの症状にも注意が必要です。肌が黄色いと判断が付きにくいため、目の色で判断したり、健康診断で定期的にチェックすることが大切です。
頭頂部右
頭頂部右側は腎臓機能の低下の恐れがあります。腎臓と血圧は切っても切れない関係性があり、腎臓機能が低下してくると血圧が上がる傾向が見られます。血圧が上がるとますます腎臓への負担が増え、腎臓機能が低下していきます。悪循環を断ち切るためにも、日頃から血圧を測定しておきましょう。
生え際
生え際は目の疲れからくる血行不良を疑う必要があります。パソコンなどの使用で目を酷使する方は、目の疲れを癒すホットタオルを使用したり、頭をマッサージして血流を改善させる方法もおすすめです。
後頭部
後頭部は生殖器官の影響が出やすいところです。女性なら生理不順、男性なら精力減退に繋がります。男女ともに不妊症にも影響が出やすくなっていますから、これから妊娠を考えている方はチェックしてみましょう。
耳のまわり
耳の周りは歯の病気と関連性があります。歯周病や虫歯があるとできやすいため、この箇所に多い方は歯の健康を確認しましょう。歯周病は本人が気が付かないところで進行し、気が付いたときには歯を失う恐れがあります。定期的な歯科医によるケアで歯周病も虫歯も予防することができます。
つむじ
つむじは肺や心臓疾患との関連性が考えられます。喘息や肺がん、タバコを吸う方はCOPDも疑ってみましょう。動機や息切れをしやすくなった方は、一度心電図をとってもらい、異常がないか確認することをおすすめします。
髪の一部のみにかたまって白髪が生えてくる場合は、ストレス性も疑う必要があります。頭頂部や生え際なら紫外線の影響も考えられますが、それでも同じ箇所にできやすいなら、ストレスにより自律神経が乱れ血行が悪くなっているのかもしれません。ストレスによる血流不足は内臓にも影響が出やすいため、健康状態も確認してみましょう。
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