アンダーヘアだけに白髪が生えてくると、病気ではないかと心配になってしまう方もいるでしょう。噂ではガン、不妊、性感染症などとも関係があるといわれているため、白髪を見つけると誰でも気になってしまうものです。アンダーヘアと白髪との関係性と、病気の可能性があるのか紹介します。
陰毛(アンダーヘア)に白髪が生える理由
アンダーヘアに白髪が生えるのは、メラニン色素が不足しているからです。髪の毛が生える前は色が混じっていないのですが、生える段階でメラニンが含まれ黒く変化していきます。つまり何らかの原因によりメラニン色素が足りない状態が白髪というわけです。
アンダーヘアに白髪ができてしまう原因は、加齢・栄養不足・ストレス・病気と4つのタイプに分けることができます。アンダーヘアに白髪が生えてきたからといって、必ずしも病気というわけではないことは覚えておきましょう。
加齢
加齢による原因は体内にある酵素不足が考えられます。メラニンをつくるためにはチロシンと呼ばれるたんぱく質と、体内の酵素が必要となります。この酵素はチロシナーゼと呼ばれており、加齢で体内の量が減少していきます。酵素は消化酵素や代謝酵素の2種類があり、消化酵素に多く使われてしまうと代謝酵素が不足してしまいます。そのほかストレスにより活性酵素が多く発生すれば、体内の酵素の量が減りチロシナーゼとして割り当てられる量が減ってしまいます。
栄養不足
メラニンをつくるためにはアミノ酸やミネラル・ビタミンが必要です。色素の原料となるチロシンはたんぱく質ですし、チロシナーゼが働くためにはミネラルが必要です。過度なダイエットや、産後で血液を多く失ったときに白髪ができやすくなります。
ストレス
ストレスは精神的なストレスや肉体的なストレスなどが当てはまります。強い精神的なプレッシャーがかかったときに、一時的に白髪が増えることはよくあります。肉体的ストレスも紫外線を多く浴びたり、激しい運動で活性酸素が多くでき、細胞を攻撃している原因も考えられます。ストレスは自律神経を乱し、血行を悪くして髪を黒くする栄養が不足することになります。ストレスは睡眠不足や不規則な生活習慣でも起こりやすく、自律神経の乱れを招いてしまいます。
病気
気になる病気ですが、ガン・不妊・性感染症が白髪の引き金となることはありません。白髪と関係性がある病気は、胃腸障害や甲状腺疾患などの一部のみです。胃腸に問題があると栄養が吸収できるメラニンに必要な材料が不足し、甲状腺疾患では体全体の代謝が低下するためメラノサイトが減少し白髪となることがあります。食欲不振や無気力、声のかすれなどを感じたら甲状腺機能の異常による白髪かもしれません。
陰毛(アンダーヘア)に白髪があると病気のサイン？
アンダーヘアの白髪の多くは病気とは関係がありません。そもそも胃腸障害や甲状腺の異常があれば、アンダーヘアだけでなく頭髪などほかの部位にも影響が現われるはずです。1本や2本増えたからといって病気ではなく、単なる老化や生活習慣の乱れが原因です。
30代や40代になれば誰でも1本や2本くらいの白髪は生えるもので、頭髪に白髪が無い人でもアンダーヘアに見られる人や、眉毛やまつ毛に白髪が混じる人もいます。頭髪に白髪が多いのは、紫外線の影響を受けやすいからで、遺伝や生活習慣・食生活の乱れ・ストレスなどがあれば、アンダーヘアに白髪が増えてもおかしいことではありません。
もし胃腸障害や甲状腺機能低下といった症状を感じるなら、病気の治療を進めていき問題が取りのぞかれれば白髪が改善することはありえます。病気がもとになっている方はそれ以上放置すれば白髪が増えることもあるため、病院で診察してもらいましょう。
陰毛(アンダーヘア)の白髪対策
アンダーヘアに白髪ができたら、抜く・切る・染めるなどの対処方法が利用できます。デリケートゾーンに生えてくる毛は太いため、無理に抜くのはあまりおすすめできません。毛根が感染症にかかり毛嚢炎になったり、毛が皮膚の下に埋もれる陥没毛になる恐れがあります。ですからアンダーヘアは切るのが肌に一番負担がありません。
もし量が増えてくるようなら、染める方法も考えてみましょう。デリケートゾーンは皮膚が弱い部分ですから、頭髪用の商品のなかでも添加物が入っていない商品を選ぶことをおすすめします。植物エキスにて毛を染める方法や、ヘナを使った毛染め方法なら、肌に負担をかける心配が少なくなります。
クリニックで利用できるレーザー、脱毛サロンのフラッシュ脱毛は黒い色素に反応するため、白髪になった毛には活用できません。唯一使えるのがニードル式で、毛穴に針をさして毛根を直接破壊する方法です。この方法はレーザーやフラッシュ式と比べて痛みを感じやすいことや、時間やコストもかかりやすくなっています。遺伝によりアンダーヘアに白髪が生えやすい体質の方は、白髪になる前にVIOの脱毛を試していたほうが効果的です。
アンダーヘアが白髪だからといって病気ではないため心配する必要はありません。しかし、場所が場所だけに気になる人もいますから、カットするなど対処してみると良いのではないでしょうか。アンダーヘアは紫外線の影響は少なくなっていますから、それ程量が増えない人が多いようです。
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