
白髪が1本生えると、どんどんこれから増えるという噂もあります。1本だけならまだ目立たないですし、根元からカットしてしまえば済むことです。しかし、1本あれば周りの毛根にも老化は着実に進行し、今後大量に増えてしまうのでしょうか?
白髪が一本だけ生えている意味
体の成長は20歳前後で止まってしまい、その後は誰でも老化する一方です。老化の進行が遅いか、遅くないかの違いのみで、何歳になり白髪が出るかは個人差が見られています。20歳前後ですでに老化が始まっているのですから、1本たまたま白髪を見つけたら、その毛のメラノサイトが消失しているか、または機能が低下しているだけです。
そのどちらかであるかによっても、今後白髪がいっきに全体に増えていくのか、それとも白髪が回復していくのかが異なります。
たとえばメラノサイトが何らかの拍子に機能を低下させているだけなら、1本生えてきた白髪がふたたび黒髪になることはよくあることです。一時的にメラニンに必要な栄養が不足していたり、ストレスにより血行が悪くなるなどの原因です。完全にメラノサイトが機能を失っていなければ、またもとにもどる可能性があります。これは10代や20代など若い方によく見られるもので、たまたまその1本のみに影響が現われていたと考えることができます。
そしてメラノサイトが完全に消失してしまった場合は、老化も同時に進んでいると考えられ、1本だけでなく年数が経つに従い1本2本と増えていく可能性があります。ただし、増える量や速度は個人差があるため、髪の毛1本に対するメラノサイトのみが消失していたのみで、ほかの部分への影響はゆっくりで長期間白髪が増えない人もいます。
髪の毛先だけが白髪になっている意味
髪の毛先からだけが白髪になっている場合、たまたま何らかの理由でメラノサイトの機能が低下していただけだといえます。
一時的な原因で白髪になるのは、メラニンに必要な栄養が不足していたり、ストレスの蓄積やホルモン変化、生活習慣の乱れなどがあります。若い女性でも過度なダイエットを続けていると、メラニンをつくりだす栄養が不足してしまいます。メラニン色素はたんぱく質の一種で、動物性たんぱく質や植物性たんぱく質をバランスよく摂取しながら、ビタミンやミネラルも一緒に摂取する必要があります。若い女性でダイエットのためにサラダだけでは、当然メラニン色素をつくりだすことはできません。
精神的なストレスや、過度な運動や睡眠不足といった肉体的ストレスも取り除きましょう。ストレスを強く受けると次に生えてくる髪が白髪になることはよくあることですから、白髪が1本生えてきたということは、少し前に何らかのストレスを受けていた可能性があります。仕事とプライベートのメリハリを付けたり、適度な運動で血行を良くするのもおすすめです。
女性の場合は出産を機に、女性ホルモンのバランスが大きく変化し、白髪ができることはよくあります。一時的な影響のため気にする必要はなく、バランスの良い食事を心がけて、生活習慣を正しくしていれば、短期間で1本の白髪がもとにもどることもあります。
部分的に白髪を染める方法
1本だけ白髪が気になるようなら、ハサミで髪の根元からカットするか、部分白髪染めを利用してカバーする方法が良いでしょう。
クリームタイプをたっぷり乗せる
ホームタイプの白髪染めは、液ダレしにくいクリームタイプがおすすめです。狙った場所に直接乗せやすく、ほかの部分には影響が出にくいからです。クリームタイプはたっぷりと量を乗せることもできるため、家庭用の白髪染めとしては一番おすすめです。自分でやる時には、ケチらずにたっぷりと乗せることで綺麗に仕上がります。
時間は長めに
髪質によっても放置時間は異なります。髪が太くしっかりしている人は染まりにくく、髪が細い方は染まりやすい傾向があります。白髪にはじめて染める場合は、色が入りにくいことがあるため、少し長めに時間を置きましょう。染まっているか確認するには、1本髪を取り出してティッシュで薬剤を拭き取り、色がしっかり入っているか確かめることでわかります。
普段からノンシリコンシャンプーを使う
シリコン剤入りのシャンプーは、髪の表面をコートするため、白髪染めの色素が入りにくくなっています。ホームタイプの白髪染めを使い綺麗に仕上げるには、普段からノンシリコンシャンプーを使っておきましょう。
1本白髪が生えてくると、どんどん増えると不安になってしまう方もいるでしょう。1本のみならまだ老化とはいいきれず、単に色素を作るコンディションが悪かっただけかもしれません。髪の途中から白髪が発生し、根元は黒くもどっているなら、今から栄養や生活習慣を改善すれば、白髪が増えることはありません。白髪を見つけたときが生活習慣の改善時と思い、少しずつ白髪予防法を行ってみましょう。もし老化による白髪が発生していたとしても、嘆く必要は無く今から対処しておけば増やさないこともできます。
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