まだ間に合う!40代の“髪痩せ”対策5選

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髪痩せの対策

髪痩せの改善には、たった二つのポイントさえ押さえられればいいんです!女性は特に40代後半になると女性ホルモンの影響で美容や体調に変化が現れやすくなります。今まで何をしてもダメだったという方は必見です。

 

“髪痩せ”が薄毛の原因だった

前回、薄毛の原因は抜け毛だけではなく、髪痩せの可能性があるとお話しました。髪痩せとは、加齢によって髪が細く痩せていく現象のことをいいます。頭部に生えている髪の毛の量が変わらなくても、髪痩せがどんどん進行すると、髪の毛自体がやせ細りハリがなくなって薄毛になったように感じてしまうのです。なぜ、加齢が原因で髪痩せになってしまうのか、髪痩せの原因と対策について漢方理論の解釈をふまえてお話しましょう。

 

若々しさを左右する“陰のパワー”

漢方理論の元となる中国の「易経」には陰陽五行説というものがあります。かたちのあるもの、ないもの、自然界のあらゆるものは陰と陽に分類することができ、反対の性質をもつもの同士が対になって万物に働きかけると説く考え方です。たとえば太陽と月、火と水、昼と夜のような関係を指します。人の体の中にも陰陽は存在し、このバランスが整っていると若々しく健康な状態だと言えるのです。

しかし人間の陰陽バランスは、陽は常に余り、陰は常に不足しがちです。およそ二千年前に書かれた中国の医学書「黄帝内経」には、“40歳では陰が半分になり、60歳になると陰が大きく衰える”と記されています。つまり若々しさを保つには、この不足しがちな陰のパワーを補うことがポイントになるのです。

 

女性ホルモンと関係の深い“腎”

もうひとつ押さえておきたいポイント。それは漢方の「腎」の働き。腎とは西洋医学でいうところの腎臓・副腎・生殖器を指します。女性の体は閉経に向け、50歳に差し掛かると女性ホルモンの分泌が急激に低下し、肌や髪の衰えが顕著に表れ、更年期障害を引き起こす原因になることはご存知でしょうか。女性ホルモンは卵巣だけでつくられると、多くの人は認識していますが、実は副腎でも作られているのです。副腎は腎臓の上部にちょこんと乗っているとても小さな臓器ですが、副腎の皮質では二種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を作っています。

難しい話が続きましたが、まとめると、女性ホルモンの分泌に関わる副腎の働きをサポートすることで、肌や髪など外見の若々しさをキープすることができるのです。さらには更年期障害の不調など体調面も一度にケアすることが可能なのです。

生殖器の一部である卵巣と副腎は、どちらも漢方の「腎」に当てはまります。腎は生命力を司る臓器とも言われていますので、腎のケアこそがアンチエイジングに欠かせない重要なポイントとなるのです。

(※女性ホルモンの分泌が低下する年齢は個人差があります)

 

 美髪を育てる5つの心得

陰陽の「陰」と、漢方理論の「腎」の働きを整え事が髪痩せをはじめとする髪のトラブルに有効なことが分かりました。そこで、普段の生活の中でこの二つを重点的にケアできるポイントをまとめました。

  • 早歩きをする
  • 腹筋、背筋などの筋肉を鍛える
  • 足つぼスリッパなどで足裏を刺激する
  • 楽しみを持ち、ハリのある生活を送る
  • 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)と栗がおすすめ食材

 腰から下の筋力を鍛えることを中心に取り組むと、陰と腎のケアが一度に出来るでしょう。また、漢方理論でいう「気」のめぐりを良くすることは陰のパワーアップにもつながります。くよくよしたり、悲しい気持ちで長い間いるよりも、小さな楽しみや喜びを多く感じている方が心にも体にも良いということです。

 

今回は漢方理論に基づいた髪痩せの原因と対策をお話ししました。少し難しく感じた方は、最後にお話しした5つの心得だけでもぜひ参考してみてください。髪の毛の年齢的な悩みを改善するためには、食習慣や生活習慣を見直すことはもちろんですが、漢方では心や気持ちの状態が体に影響を与えるとも考えられています。毎日の運動は苦手…という方にこそ、気の巡りを良くすることをぜひ意識してもらいたいです。若さを保つ最大の秘訣は“気持ち”なのかもしれませんね。

 

 

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