梅雨時に気になるのが頭皮のかゆみやフケ。実はカビが原因だった!?ほっておくとさらに悪化する可能性も。正しいケアをご紹介します。
頭皮のカビ、マラセチア菌は皮脂をエサに増殖
カビ!となると驚きますが、マラセチア菌は実は人の皮膚に普通に存在します。いつもはお肌を弱酸性に整える役割を受け持つ菌ですが、特に梅雨時などのジメジメした環境になると皮脂が過剰になり、皮脂をエサにするマラセチア菌が異常に繁殖し、皮膚にダメージを与えることになります。
マラセチア菌による炎症の特徴
シャンプーは毎日しているのにどうして、と思うかもしれません。よく洗っているつもりでも、生え際や耳の後ろなど洗い残しがあった場合、皮脂が過剰に分泌されて脂っぽくなったり、ベタベタしたフケが出たりします。不快感やかゆみを感じることもありますし、赤みが出たりかぶれたりとやっかいです。何よりフケは見た目の印象も悪くなります。症状が進むと、抜け毛がひどくなり脱毛症になることも!早めのケアが肝要です。
セルフケアでカビ対策を
頭皮は汚れや皮脂がたまりやすく、髪の毛が生えていることで汚れ具合の確認もしづらいために日頃のケアが大切です。
それでは、日常的にはどんなケアをすればいいのでしょうか。
1.体質に合ったシャンプーを使う
シャンプーの刺激が強すぎたり、体質に合わなかったりしても頭皮にダメージを与える可能性があります。頭皮の環境が悪化するとカビが繁殖する原因になります。シャンプーを変えただけでかゆみなどの症状が改善することも。もしもフケやかゆみの症状が出たら、今使っているシャンプーが合っているか今一度見直してみましょう。また、洗髪時はゴシゴシこすらずに指の腹を使って地肌を優しく洗ってあげてください。
2.洗髪の時、シャンプーはよく洗い流す
シャンプーをして、しっかりとすすいでいますか。すすぎ残しがあるとカビ繁殖の大きな原因となります。特にコンディショナーの後は軽くすすぐという方が多いようです。頭皮に成分が残っていることでマラセチア菌だけでなく、さらに雑菌が増殖しやすい環境となります。整髪料などを使用している方は、洗髪でしっかりと落とすようにしましょう。
3.髪の毛は素早く、しっかりと乾かす
洗髪後は、ドライヤーを正しく使って、なるべく早く乾燥させましょう。特に根元をしっかりと乾かすことが大切です。温風でしっかりと乾かした後は、面倒でも冷風で湿気を飛ばすよう心がければ完璧。髪にツヤも出てサラサラになります。
4.寝具を清潔に保つ
枕カバーは寝ている間の汗を吸って雑菌が繁殖しやすい状態です。人は眠っている間にコップ1杯くらいの汗をかきますから、週に一度はお洗濯して、菌が増殖するのを防ぎましょう。
5.ストレスをためず、規則正しい生活を
梅雨時は寒暖差も激しく、体調をくずしがち。睡眠不足やストレスで疲労がたまると、免疫力が低下してカビが異常に繁殖しやすい環境となります。過剰に皮脂を分泌させないためにも、ビタミンを積極的に摂ることをおすすめします。抗酸化作用があるビタミンCは活性酸素を抑えて免疫力を高め、ストレスを和らげる効果があります。ビタミンB2とビタミンB6を合わせて摂ることで皮脂の分泌をコントロールしてくれます。
忙しい毎日でもリラックスできる時間をつくり、三食ごとになるべく野菜や果物を摂るようにするなど食生活にも注意して体を労わりましょう。
〈ビタミンが摂れる食品例〉
〇ビタミンC…赤ピーマン、黄ピーマン、キウイフルーツ、レモン、甘柿など
〇ビタミンB2…卵、うなぎ、レバー、すじこ、サバ、チーズなど
〇ビタミンB6…バナナ、マグロ、鶏肉、じゃがいも、ビスタチオなど
いかがでしたか。カビが原因のかゆみやフケを起こさないためにも、日々の細やかなセルフケアを心がけたいものです。
よく一緒に読まれている記事