
女性の見た目年齢を大きく左右させる、髪。カラーリングはお金も時間もかかりますが、そうは言っても見た目の印象は大事なもので、なかなか止められませんよね。正しい方法で、美髪になれるよう、カラーリングに関する知識をご紹介します。
染めるとどうして痛むのか
市販のホームカラーと美容室での白髪染め。どちらも髪と地肌へのダメージはどうしても避けては通れません。では、なぜ髪に良くないのでしょう。
カラー剤は地肌にとって「刺激物」
“弱酸性は肌に優しい”とCMなどで聞いたことはありませんか。水分を含む物質の性質は酸性・中性・アルカリ性に分けられ、その強さを表す指標がpH(ピーエイチ)と呼ばれる数値です。中学校の理科の授業ででてきましたよね。pH7が中性となり、人間の肌はpH4.5から6くらいの弱酸性なのです。髪も肌と同じで弱酸性の性質を持ちます。
これに対し、カラー剤のpHを計ってみると、強いものはpH 11から12の値になり、強いアルカリ性です。アルカリ性のカラー剤が弱酸性の頭皮や肌に触れると反応を起こし、痛みや炎症を引き起こす原因につながるというわけです。
家庭用カラーの良い点・悪い点
ホームカラー(家庭用)は短時間でどんな髪でも染まるように作られているので、薬剤が強めです。頭皮がヒリヒリしたり、炎症を起こした経験はありませんでしょうか。また、一人で染める場合、色ムラができたり、染め残しがあったりと苦労することも多いですよね。対処法としては、家族に協力してもらいながら染めるのがよいかもしれません。それと、ホームカラーにおいて、一番重要なのが製品選びです。染料タイプや色の違いなど、一つのメーカーだけでも20種類以上あるうちから、自分に会う製品を選ぶのは至難の業ですよね。費用が安く抑えられるのは魅力的です。
美容室カラーの良い点・悪い点
美容室での白髪染めは、均等に染めることができ、仕上がりもきれいです。また、染料を落とすシャンプーをする際にアルカリ除去剤で丁寧に薬剤を落としてくれるので、髪や地肌へのダメージを考えるとホームカラーに比べれば、負担は少ないでしょう。どうしても頭皮に薬剤を付けたくないという方には、事前に保護用のオイルで頭皮を守ることもできるそうです。髪質や髪色を相談できるのも美容室ならではですね。ただ、費用がかさむのは大きな難点ですね。
カラー剤の種類と色持ちの違い
①アルカリ性酸化カラー
美容室でのカラーリングや市販のホームカラー剤にあたる。1液目でキューティクルを開いて脱色、2液目で染料を髪の中心までしっかり浸透させ染めていく。時間が経っても色落ちしにくいのがメリット。しかし、薬剤が強く、髪と頭皮がダメージを受けることもある。
②ヘアマニキュア
色素を髪の中へ浸透させる成分『ジアミン』を含まないので、薬剤の刺激が気になる人や、髪や頭皮がデリケートな人に適している。染料が髪の表面をコーティングする染め方なので、色落ちしやすく、パーマや矯正がかかりにくくなる難点がある。
③塩基性カラー
市販されている「カラートリートメント(白髪染め)」と呼ばれるもの。キューティクルを開かない状態で染料を髪の内側に浸透させるので、頭皮と髪へのダメージが軽減できる。ただ、一度の染髪では髪の中心まで染料が届かず、数回かけて染める手間がかかる。色持ちも良くない。
カラーリングに関する正しい知識を持つことで、染める回数を減らすなど、髪への負担を減らす対策の参考にしてください。ダメージを最小限に抑えて、年齢を重ねても若々しい美髪を心がけましょう。
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